対象者
この試験を受ける生徒は、経験の有無に関らず、企業コミュニケ−ションに関した質の高いフランス語能力が必要とされ、また専門分野での明確な眺望が要求されます。
受験者は、専門的なコミュニケ−ションの場での効果的な口語・筆記能力、更には企業内の人事・経営・販売といった各部門での実践能力が試されます。
また商業フランス語検定試験・第2段階に進むうえでの、非常に重要な能力向上の場でもあります。
レベル
専門的な文脈が理解出来る中級以上のフランス語レベルが必要です。つまり、ヨ−ロッパ議会の基準でB1以上のレベルです。受験者には言語の本質的な構造を余裕を持って理解し、専門用語の幅広い知識の活用と社会的または専門的状況の中での適切な戦略的コミュニケ−ションが求められます。
このレベルの学生は、自立的に日常の仕事に取り組む能力を備え、秘書や経営等の職場での活躍が期待されます。
研修
夏期講習 : 7月 / 8月 / 9月
- 1 セッション = 4 週。
週 21 時間。 当校で84 時間の研修を受けた後に、パリ商工会議所検定試験を受けてください。
通年講座
一定人数に達したグル−プでの研修。希望によって、研修プログラムの変更も可能です。
- 2 週間のユニット。 週 時間。 計50 時間の研修。学力検査の後に当校の修了書を交付します。
内容 : 企業の将来 / 仕事の世界
1- 必要な知識 : 学習するテ−マの理論的知識
2- 語彙の学習 : (1) に関る専門用語の反復
3- 文法の学習 : 応用練習での道具としての言語の使用
4- 知的学習 : 企業内での複数専門分野にわたる討論の比較と検討
- 3 週間のユニット。週
25 時間。 計75 時間の研修。学力検査の後に当校の修了書を交付します。
- 4 週間のユニット。週 21 時間。 計84 時間の研修。学力検査の後に当校の修了書を交付します。
プログラム
商業フランス語
すでに獲得された専門的ならびに教育的研修の発展と完成。
専門学校または大学で経済・経営の学習を希望する外国人学生のための準備コ−ス。
外国同様フランス国内の企業からの、職業としての必要性への対応。
一般的研修への社会経済的文化の追加。
国際的に認められ、求められている免状の獲得。
このコ−スは大きく4つのテ−マに分けられます。 それぞれのテ−マは、社会経済的現実に対応した、次第に難度が高くなる6種類の学習ポイント(語彙、文法、書面によるコミュニケ−ション、読解と筆記表現、聞き取り、自己表現)から成り立っています。これらのテ−マはその都度、主題を明確にしていき、最終的には企業世界の全ての側面を知識として獲得していくことになります。
テ−マ
1 企業の設立とその働き |
- 誰が会社を設立するのか
? - 何のために ?
-どういった方法で (計画の明確化、市場調査、様々な手続き、様々な法律上の体系、設立にあたっての様々な援助、様々な国からの補助、様々な活動部門)8
- 会社の内部組織 (組織図と様々なサ−ビス間の関連図)
- 企業の発展 (合併、吸収、提携、グル−プ)
- 成功と破産
- 競争 |
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テ−マ
2 お金 : 企業の神経 |
- 企業資金
(資金はどこから出資されどこへ流れていくのか、運用資金)
- 企業の経理部
- 賃借対照表とその他の出資資料
- 異なる投資形態
- 異なる支払い方法
- 銀行
- 税金 (税務,違法就労, 税務上の詐欺行為, 財政管理)
- 証券取引
- 報酬
- 自由貿易 |
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テ−マ
3 雇用 : 労働市場 |
- 人口増加
(国民の高齢化とその未来)
- 社会保護システム
- 定年退職と年金
- 完全雇用, 失業, 労働者不足, 低賃金労働者, 経費 - 分散化
- (政治・経済・社会レベルでの)失業対策
- 募集 (人員獲得の難しさ,雇用の流動,勤労者の要求)
- 教育 (大学のシステム, 実習, 専門学校, 研修) - 労働条件と労働時間の改正
- 代休 (実用化とその反応)
- 代表と企業内の報告書 (組合, 経営者連盟, 労働委員, 討議, ストライキ)
- 新しい職種 - 人とコンピュ−タ
- 休暇 - 雇用契約 |
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テ−マ
4 企業世界 |
- 労働と企業
- 情報と新しいコミュニケ−ション方法
- 流通 (販売と価格)
- 保険
- 地位
- 宣伝と企業
- 輸送
- 輸出 (商品の流通, 手続き, 異なる支払い方法)
- ヨ−ロッパ企業
- 企業と資本主義社会
- 現代の社会経済 |
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 評価方法e
この試験は主だったコミュニケ−ションの分野で、口頭または筆記において、効果的にフランス語を使用できる適性を計るものです。受験者は企業の経営または管理機能を把握・実践する能力を要し、それに伴うフランス語力を求められます。
商業フランス語第2段階を目指す受験者の更なる能力の向上も目的としています。
読解能力
: 15問 / 15点
様々な書類・文献等のキ−・ワ−ドを理解できる適性を問います。新聞、雑誌または専門資料(レポ−ト、手紙、説明書...)の中から、重要な情報を読み取る能力も必要です。
企業世界の知識 :
15問 / 15点
1時間内に2試験を受験。
筆記表現 : 2問 / 25点 (所要時間:1時間15分)
(設問31が10点、設問32が15点)
この試験で、受験者はそれぞれの用途に従ってメモを取ることが出来き、質問用紙を的確に把握し、専門資料の主要な点をもらさずに文書を作成できる能力を要します。
このコースを受講される学生は、講義の間、自発的に書き取りを行え、その時々の質問にも明確に回答でき、さらに、専門的文章を的確に構成できる能力を必要とされます。
口頭理解
: 25問 / 25点 (所要時間 : 45分)
各受験者は自分の専門分野からの要点を、一次的・二次的なものと区別しながら、的確に列挙することが出来る能力を要します。また日常的な主題を伴った会話に、積極的に参加することも必要です。
試験時間 = 3時間 / 80点
会話表現 : 2試験
それぞれの面接は15分間。
ひとつの試験に30分の準備時間が設けられています。
ひとつの試験につき10点。
日常生活の中で簡単なメッセ−ジを取り、これを伝達する能力を要します。簡易な情報の提示、仕事上で有益な連絡の確立と維持、公私に及んだ関心事の紹介、また日常の簡潔な交渉(製品の販売・値段の交渉など)に臨む能力を求められます。交渉の場では、率先して必要な情報を収集し、最適な方法でこれを発展させることができる能力も必要とします。
合計 = 100点
合格基準 :
- 筆記試験で80点中45点
- 全ての試験で100点中55点
評価段階 :
- 100点中65点 − 良
- 100点中75点 − 優良 |
試験の構成
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評価対象 |
資料 |
課題 |
質問形態 |
1段階 |
設問に適した答えをテキスト内から探し出す能力
(選択能力) |
様々な種類の資料または新聞・雑誌等からの記事 |
それぞれの設問に対して、その答えとなるテキストまたはテキストの一部を見つけ、提示する |
選択問題5問 (4オプション) |
2段階 |
図形や数字化されたデ−タを理解・分析する能力を要し、分割・展開に関する表現を理解できる |
複数の図形ないしデ−タ |
4つの選択肢から、与えられたテキストに最も適した解答を提示する |
選択問題6問 (4オプション) |
3段階 |
テキストの本質を理解し、その内容を説明できる |
4つの文章を補う150から200文字のテキスト |
選択肢から、テキストに最も適した文章を選択する |
4問 (6オプション) |
評価対象 |
資料 |
課題 |
質問形態 |
企業世界の概念を把握し、それに沿った専門用語を使用できる |
簡単な事例をもとにした15の設問 |
提示された4つの解答から最も適したものを選び出す |
選択問題15問 (4オプション) |
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評価対象 |
資料 |
課題 |
質問形態 |
1段階 |
資料の中から主要なテ−マを選択し、全体の構成を把握できる。重要な情報を読み取り、もとの資料に忠実にこれを再構築できる |
専門誌からの300から400字のテキスト |
テキストをその3分の1に要約する |
要約 |
2段階 |
公式の資料−主に簡易な手紙−を作成する能力を要し、それぞれの専門的状況に適した解決策の準備、帳簿や専門書類への確実な理解、更には一貫性に富んだ明快な書類の作成能力を求める |
様々な状況を想定した複数のデ−タやメモからなる資料 |
テキストに盛り込まれた情報から専門書類を作成する |
専門的文章の作成 |
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評価対象 |
資料 |
課題 |
質問形態 |
1段階 |
メッセ−ジ内のテ−マを把握出来る |
5つの短いラジオ放送 |
与えられたテ−マの中から、放送されたラジオに関るものを選び出す |
5問 (8オプション) |
2段階 |
話し手の趣旨が理解できる |
企業に関連した5つの短いラジオ放送 |
与えられたテ−マの中から、放送された話し手の内容に関るものを選び出す |
5問 (8オプション)
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3段階 |
メッセ−ジ内の複数の情報に対応できる |
100から150字内の複数のモノロ−グまたは対話 |
放送されたメッセ−ジをもとに、与えられた情報が正しいかどうかを判断する |
8問 (OX式問題) |
4段階 |
長いメッセ−ジ内の複数の情報に対応できる |
300から500字内のメッセ−ジ
(インタビュ−, レポ−ト, 講演, スピ−チ…) |
与えられた解答の中から、資料の情報に適したものを選び出す |
選択問題7問 (4オプション) |
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評価対象 |
資料 |
課題 |
質問形態 |
試験1 |
志願者の母国語で書かれた企業世界に関する資料を、フランス語で表現できる |
様々な状況を想定した、400から 700字内の志願者の母国語で書かれた資料 |
資料内の情報をフランス語で要約し、更に口頭で表現する |
口頭(フランス語)での質疑応答 |
試験2 |
事実を提示し、自らの見解・批評を述べ、更にこれを論理的に説明できる |
400から700字内で書かれた企業ないしその環境に関連する質問または事例
: 新聞記事, 個人資料 (手紙, レポ−ト, メモ, 広告)、図形、デ−タ… |
質問にフランス語で答え、企業の抱える問題に解決策を提示できる |
口頭での質疑応答 |
パリ商工会議所の公式資料をもとに作成。
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